AbletonがLive10ユーザ向けに「Creative Extensions」という新しいPackをリリースしました。MIDIエフェクトが1つ、オーディオエフェクトが5つ、シンセが2つが収録されています。どれも独創的で面白いものだったのでぷるれこでも取り上げて紹介していこうと思います。
Pitch Hack
さまざまなピッチ系エフェクトをひとつに集約したPitch Hack。その中核を担うのは、半音とセントで調節可能なトランスポーズ機能を搭載したシングル・ディレイ。リアルタイムで入力信号のピッチを変化させるほか、音声信号の反転、トランスポーズの音程ランダマイズ、ディレイ信号の再入力といった操作もおこなえます。
ディレイ、ピッチ、反転、ランダマイズなど不穏な単語が並ぶ明らかにヤバいエフェクタ。
その割には設定項目が少なくてシンプルで使いやすそうです。
●クラップ鳴らしただけ
●Pitch Hackかけてみた
うおうおうおうおおおおおおおおおお!!?!?
●Pitch Hackをもっと過度にかけてみた
ううううおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?!?!?1おうおうおうおうおお!?!?!?!?
●ピアノ曲で落ち着きましょう
●Pitch Hack!!!!!!!!
うおうおうおうおうおうおうおうおうおうおうおうおうおうおうおうおうおうおうおうおうおうおうおううおうおうおうおうお
遊びすぎましたが、非常にシンプルですが紹介したようなの音に変化することが伝わったかと思います。
ピッチ変化、ディレイタイム、リバース音など自分で調整できる部分も多い上にランダマイズで更に面白い音の発見に繋げられそうです。
リサンプリングしてfx系やリバース音を使った雰囲気作りのきっかけに使うにはうってつけな気がします!
Gated Delay
シーケンス可能なディレイ・エフェクト。ゲート・シーケンサー機能により、“オン”にしたステップで入力信号をディレイへ送信。音楽のテンポに同期する任意のリズムでセンド・エフェクトのオン/オフが切り替わるような効果を実現します。/p>
ステップは長さとレートの調節が可能。“オフ”のステップでドライ音を鳴らす設定や、ディレイ・レートとステップ・レートの割合の変更、ステップのランダマイズ、フィードバックなど、さまざまな操作をおこなえます。
(Abletonさんタグが見えてますよ~)
ステップ入力できるゲートディレイということで、Pitch Hackと比べて幾分わかりやすいエフェクタですね。
黄色の部分がゲート部分。
青色がリバース再生部分。
私自身最初勘違いしたのですが、ディレイはゲートの後にかかります。
つまり、黄色に光っていない部分でもディレイ音は鳴るということです。ご注意を。
Insertモードはディレイ音のインサート音のみにゲートがかかるようです。
Gateモードにすれば単純なゲートシーケンサとして使用できます。
シーケンサとディレイ両方にランダマイズ機能があるのでそれで遊びなが音作りしてもよし、ゲートシーケンサ+リバースプラグインとして効果的に使うのもよしなエフェクタだと感じました。
●シンセパッド
●ゲート使用+後半ディレイ
●とあるPuruさんの曲
●Gated Delay
Color Limiter
Color Limiterは、ハードウェアのリミッターに特有のザラついたサウンドから着想を得ています。入力レベルを調節する[Loudness]、スレッショルドを決める[Ceiling]、[Lookahead]、[Release]といった操作子に加え、サウンドの個性作りのキモとなる[Saturation]と[Color]を搭載。
ハードウェアリミッター風のサウンドということですが、いったいどのような音になるでしょうか。とりあえず聞いてみたいと思います。
●さっきも出たとあるPuruさんの曲
●Color Limiter+10db
まったく歪まない代わりにめちゃくちゃポンピングしてます。
なかなか他に見ない特性で面白いです。が、扱いは難しそうですね。
サチュレーションも試してみましょう。
●Color Limiter+10db+Saturation
結構歪ませたつもりなのですが、かなり控えめの歪みです。テープ系の派手めな歪みでなくアナログ系の暖かい感じがしますね。
Colorノブで歪み方をある程度調整できますが、サチュレーションよりも地味な使い方で重宝しそうな気がします。
地味って悪い意味ではなく、サウンドのニュアンスを変えたいときなどに非常に重宝します。
案外こういう地味なエフェクターってあんまりないので今後いろいろ試していきたいです。
さいごに
Abeltonの新パック「Creative Extensions」のうち3つのエフェクタを紹介しました。どれも個性豊かで今後使用頻度が増えそうです。
Abletonは無料パックとしてこういったものや音源を追加してくるところも良いですよね!
残りはまた後日ということで!それでは!
公式サイトと動画は下記から。
●Ableton Creative Extensions
https://www.ableton.com/ja/packs/creative-extensions/