Arcaeaに提供した楽曲「Filament」のプロジェクトを細かくお見せしたいと思います。今回はpart2ということでドロップ(盛り上がっている部分)に焦点を当ててみていきます。
Puru – Filament
Drums
序盤と基本は同じですが、スネアが大きく変わっています。
ダブステップ等でよく耳にする抜けが良くてリリースの長いスネアですが、リリース部分(後ろに残るシャァという音)は別で用意して(上画像の黄色クリップ)コントロールするのが音作りのコツです。
ビートの合間にフィル(おかず?)が細かに入っていますが、そのタイミングでドラムは抜くという事もひとつ重要なポイントです。合間のフィルを入れると下のようになります。
▼フィル入りver
Bass
メインのベースは歪ませて派手な音になっています。
Amp→RBass→OTT→EQ→Imager→Limiter
ポルタメントでオクターブ動かすのも良いですね!
・Amp:メインの音色をここで決めます
・RBass:みんな大好きWavesのプラグイン。低音を補強
・OTT:音が派手になる人気のプリセット。
・EQ:ステレオを広げたいため低音をバッサリカット。低音(サブベース)は別トラックで用意。
・Imager:ステレオを広げます。
・Limiter:音圧を上げます。
▼参考:エフェクト前のベース音
Chord Synth
イントロのPluckと合わせて3種類のスパソを重ねています。ボリュームオートメーションでしっかりリリースを削ることが重要です。これによって展開がはっきりします。
重ねる音は適当でいいので、違うシンセで雑に混ぜると分厚い音になります。ごたごたになるのでローカットだけは忘れないように。
追記:レイヤーなどの細かい音作り
シンセは3つ重ねています。一つ目はイントロでも使っていた音。part1で解説しています。
2つめはSpire、3つめはSylenth1のシンプルなSuper Sawを重ねています。前述どおりEQでローカットをしている程度です。
特別なオートメーションは書いていません。
続きは次回!
恐らく次回が最後になります。この音気になる!などがあれば気軽にコメントで教えてください。
▼part1