テープストップサウンドとは再生速度を落として作る「トゥーン↓」ってかんじの音のことです。知らない人にはなんのことやって感じかと思うので早速実際の音を聞きながら、そのサウンドの簡単な作り方を紹介します。
テープストップの音
実際に聞いてみましょう。
「トゥーン↓」ってかんじの音がところどころ入っていると思いますが、テープストップサウンドとはそれのことです。
では次に作り方を見ていきます。
専用のVSTを使う方法
テープストップ専用のVSTエフェクトがあります。これが一番シンプルでわかりやすいです。いくつか種類があるので紹介します。
- M’z TapeStop VST (無料)
- kiloHearts TapeStop (有料・シンプル)
- Vengeance Producer Suite Tape Stop (有料・多機能)
この3つから好みの物を使えば良いかと思います。
最初に紹介したデモは「M’z TapeStop VST」を使用して作りました。
使い方は簡単。Speedを調整して、テープストップしたいところでオートメーションで「Trigger」を1にすれば良いだけです。
ディレイを使う方法
実はこのテープストップサウンドはディレイを使っても作ることができます。
ディレイを使用して作るメリットは「ストップだけでなく早回しもできる」「細かい作り込みができる」「応用していろいろなサウンドメイクができる」という点でしょうか。
殆どの場合は専用VSTで事足りるかと思いますが、ちょっと変なことをしたい時なんかに役に立つかもしれません。
さて、ディレイを使ったテープストップの作り方の説明です。
- ディレイを用意します。このディレイはディレイタイムを変更した際にピッチを変える物でないといけません。Ableton付属のEchoはCharacter欄にRepitchのスイッチがあるのでそれをOnにします。
- タイムシンクを切。Feedbackは0%。Wetは100%。ディレイタイムは最短。その他エフェクト類は切ります。
- 音を再生しながら、ディレイタイムを変更します。
そうすればディレイタイムを遅くしてく時はテープストップ、速くしていく時は早回ししたようなサウンドが簡単に作れます。
1で説明しましたが、ディレイの種類でできないものがあるので、そこは注意してください。
ディレイで作った音はこちらになります。早回しの音はこんなかんじになります。
さいごに
以上、テープストップサウンドについて紹介しました。ほとんどの場合は専用のVSTを使ってさくっと音を作ってしまうかと思いますが、変なことをしたい時なんかはディレイで作るのもオススメです。
コードスタブの終端や、フィル、展開するときのアクセントなんかに使うことが多いかと思います。
使ったことがなかった人は是非この記事を参考に使ってみてください。