今回は汎用性に優れたシンセサイザーのテクニックのひとつ、アタック成分の作り方を簡単に紹介しようと思います。リードやプラック、ベースやパッドまでいろんな音に使えるテクニックなので知らなかった人は今回を期に是非会得して音作りに役立てましょう!
アタックがない場合のサウンドデモ
一応最初に乗せておきます。
ピッチエンベロープで作るアタック
ごく短いディケイでピッチを変化させてアタックを作る方法です。
恐らくシンセサイザーでは最も一番一般的な方法だと思います。
1.エンベロープのサスティンは0、ディケイをごく短く(画像では6ms)設定する。
余談にはなりますが、ENV1はマスターボリュームに使われているので、ENV2を使用します。
2.ENV2をCoarse Pitchへアサインする。
3.Matrix画面でピッチ変化量を好みに調整する。
このとき、Typaが「↔」の場合は「→」にしておいたほうが良いです。
以上でこのような音に変わります。
ノイズオシレーターで作るアタック
この方法も比較的よく目にする方法です。
ピッチエンベロープの時と同じ操作が多いのでその部分の画像は省略します。
1.ピッチエンベロープど同様にエンベロープを設定します。
2.ENV2をNoise Oscillator Levelへアサインする。
3.ノイズオシレーターを設定する
今回はストレートにホワイトノイズを選択しました。
4.Matrix画面でピッチ変化量を好みに調整する。
ノイズオシエレーターで作ったアタックはこのような感じになります。
基本は同じでアレンジもできる
ごく短いディケイを色んな所にアサインすれば、様々なアタックを演出できます。
基本的には上で紹介したピッチとノイズが多いかと思いますが、個性を出したいならばいろいろなパラメーターで試してみると良いかもしれません。
例えばFMであったり…
ディストーションであったり…
いろいろ試してみて下さい。
さいごに
というわけで今回はシンセでアタックを作る方法を紹介しました。
冒頭でも言いましたが、どのパートでも使える技術なので是非どんどん使っていって下さい。
アタック音がある音はミックス内で音が前にくるので、うまく使ってよりよいミキシングを目指しましょう。