マスタリングのスケジュール感

マスタリングのスケジュール感

どんな物にでもスケジュール感は必要で、マスタリングでも例外ではありません。というわけで今回はマスタリングってどれだけ時間を取ったほうがいいの?ということについて私目線で話してみようと思います。マスタリングを依頼する側もされる側も参考して頂いたら幸いです。あくまで私目線なのですべてのエンジニアさんがそうではないということだけはご了承ください。

各工程に必要な日数

前提として、CD1~2枚程度のボリュームを想定しています。

●マスタリング 2日以上

●依頼主確認 2日以上

●再調整 1日以上

●依頼主再確認 2日以上

以上合計7日以上あると最低限のクオリティが確保できるかなと思っています。

 

マスタリングの工程

マスタリングはエフェクタを使って一通りの作業を終えるのは1日あればできると考えています。

それに加えて確認作業は必ず時間を掛けて行わないといけないので、最低限プラス1日必要です。

確認作業については時間を多く掛けたほうが良いクオリティに近づけることができるため、たくさん時間を取るに越したことはありません

下記記事も参考にしてみてください。

 

マスタリングの手順・処理の順番

 

 

依頼主確認の必要性

私は依頼主にマスタリングした音源を確認してもらう工程が必須であると考えています。

理由としては2つ考えられて、他者の確認を挟むことでエンジニアのみで気付けないような点も見つけることができてクオリティアップに繋がる点と、依頼主の意図に反したサウンドになっていないか確認する必要がある点です。

エンジニアが一人で作業する場合(おおよそ一人かと思います)はどうしても小さなミスが出る可能性があります。そういう点を他者の確認作業で解決できます。

またマスタリングとして高いクオリティのものであっても、作者の意図するサウンドと違う場合は必ず存在します。例えば音圧があって低音を多くブーストしたマスタリングで非常にクオリティが高かったとしても、作者のサウンドの意図としては音圧を控えめでダイナミクスを保って低音のバランスは控えめにして欲しかったという事は珍しくありません。

ではなぜ2日以上必要なのか。理由はこちらも2つ考えられて、依頼主が作曲者に連絡する時間がある点(依頼主≠作曲者の場合)と、確認がいつでも行えるわけではないという点です。

依頼主や作曲者にももちろん予定があるので、すぐに連絡がついてすぐに確認ができるとは限りません。そのため最低2日以上、できればそれ以上時間をとっておくべきでしょう。

 

再調整

確認作業でリテイクの必要がある場合のみこの作業が発生します。

この作業自体は微調整であることが殆どなので1日もあれば十分です。

個人的には1回目のリテイクは高確率で発生するものだと考えています。理由は依頼主の確認に書いてあるとおりです。

 

 

依頼主再確認

依頼主確認と同じです。やはり2日程度とっておくと良いかと思います。

リテイクが2回3回となるケースは少なくなってきますが、一応そのことも想定しておくと良いでしょう。

 

さいごに

スケジュール感のお話如何だったでしょうか。

たまにマスタリングのスケジュールの相談を頂いたり、マスタリング確認がなかったというお話を聞くのでこういった記事を書いてみた次第です。

あくまで個人的な尺度ですので、それを踏まえて参考にして頂ければと思います。

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