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マスタリング

マスタリングのStereo Imager

投稿日:2018年5月27日 更新日:

Stereo Imagerとは音のステレオ感を広げたり狭めたりできるエフェクタです。マスタリングで必ず使用するエフェクトではありませんが、ミキシングの補正やアルバムの質感の統一などで重宝します。そのStereo Imagerについて効果的な使い方を紹介致します。

Stereo Imagerの活用場所

通常2mixのパンニングやステレオイメージはミキシングの段階で調整するものですが、2mixでうまく調整できなかった曲やアルバム内での調整で使用することが多いです。ベースやスネア・リードボーカル等は中央に、それ以外のパート(各楽器の倍音成分、パッドやストリングス、リバーブ等)でステレオ感を表現することが多いです。効果的なパートとそうでないパートを的確に把握して、広げる箇所と狭める箇所を分けることが最も効果的にStereo Imagerを使うコツです。そのためにも後述するマルチバンド処理は必須であると言えます。

またStereo Imagerは使うと音が良くなって聞こえます。これはサチュレーターやブーストEQと同じく音にプラスの効果を加えるエフェクトですが、これらは過剰にかけてしまいがちになります。僅かにかけるだけでも十分効果を発揮できるので、注意して使用するようにしましょう。

 

マルチバンド処理

Stereo Imagerはマルチバンド処理が必須です。シングルバンドの場合、ステレオを広げたい場合広げたくない低音が広がる事になり定位が安定しなくなります。逆の場合も然りです。

ステレオ感を上げたいならば下画像のような設定をするのが無難と言えます。これはiZotope ImagerのGentle Widthというプリセットです。このプリセットでは80Hz以下(ベースやキックのLow)を狭めて、80~300Hz(スネアやベースの倍音)はそのまま、300~5kHz(ボーカルやメインの楽器)は若干広げ、5kHz以上(楽器の倍音やハイハット類)を広げるといった構成になっています。私自身もよくこのプリセットから各楽曲に合わせた設定をすることが多いので参考にしてみてください。

ステレオ広げる例

 

上記は高域を目掛けて広げる例でしたが、不自然に広がっている中低域を狭めたり、逆に中域が中心に詰まっている時は広げるといったことにも使えます。曲によって帯域の設定も変更しないといけないので試行錯誤してみてください。こういった理由がありマルチバンド処理が重要となってきます。

 

マルチバンドStereo Imagerなんて持ってない

私はiZotopeのImagerをよく使用しています。iZotopeのImagerは掛かり方がすごく自然で曲の雰囲気を損ないにくいためマスタリングにうってつけです。が、そんなもん持ってないぞという人はたくさんいるかと思います。そんなあなたにこちらの記事を先日書いておきました。

Ableton Live Tips 003 マルチバンドエフェクタを自作しよう

 

加えてfreeのシングルバンドImagerがコチラで配布されています。

Ozone Imager
https://www.izotope.com/en/products/master-and-deliver/ozone/ozone-imager.html

 

もうおわかりですね?







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