sukoベースというベースをご存知でしょうか?まあ知ってる人はいないと思います。なぜなら今僕がつけた名前だからです(ドン!)。冗談はさておき、私の昔の曲で「Snow White」という曲があってそれに使われたベースの作り方が面白くて話題になったこともありました。今回はそれはふと思い出したので、ブログで取り上げて見ようと思いました。当時もそこまで詳しくは語っていなかったと思うので是非見ていってください。
sukoベースって何?
元となった曲はこちらです。
1:10からギュルルルってなってる特徴的な音がそれです。
sukoってなに?っていうことについては、このベースの元ネタが下の音声だからです。
スコー ┐(๑¯3¯๑) ┌
のんのんびより懐かしいですね~
何を言っているのか分からない人もいるかと思います。
つまり
スコーをサンプリング
↓
スコーの波形をシンセで加工して使う
↓
完成
という形です。
未だに何を言ってるのかわからない人もいるかと思います。僕もよくわかりません。
Serumに波形をインポート
Serumというシンセはオーディオファイルを読み込んで、その波形を使うことができるシンセです。
今回はその機能を使って「スコー」を元に音を作りました。
波形のインポートの仕方は簡単で、wavファイルをオシレータにドラッグ&ドロップするだけです。
そうする事で256個(オーディオファイルの種類やインポートモードによって変わります)に分割された波形(Wave Table)がオシレータに読み込まれます。
インポートのモードがいくつかありますが、詳しい説明は割愛させて頂きます。モードによって波形が少し異なるので試してみてください。
試しに「Import: constant frame size (pitch avg)」でインポートして、「WT POS」をオートメーションで変化させてみましょう。
(インポートの際はまず初めは「Import: constant frame size (pitch avg)」から試すのがオススメです。マニュアルにも記載されています。)
スコー ┐(๑¯3¯๑) ┌
波形編集
画像赤枠の鉛筆マークをクリックするとオシレータの波形編集画面になります。
手始めに「Process > Normalize each」をしてみましょう。
これは名前の通り波形をノーマライズします。つまり全ての波形の音量を均一にします。
楽器で使うなら波形によって音量がばらばらだと扱いにくいですよね。
次に使いたい波形を選択します。
WT POSのつまみをいじりながら「この波形の音いいな~」ってかんじで選択します。
今回の場合「133番目から後ろの波形が良いな」と思ったので、
133の1つ手前の波形をクリック→「Add/Remove > Remove:starting -> selected」
で、選択したより手前の波形を削除できます。
Removeの方法の違いについては簡単な英語なのでわかりやすいと思います。
- Remove (current index) 選択している波形を削除
- Remove: multiselection 複数選択している波形を削除(Shift+クリックで複数選択)
- Remove: beginning->selected 波形の頭(1番目)から選択している波形までを削除
- Remove: selected->end 選択している波形から波形の最後までを削除
- Remove: All (except selected) 選択している波形以外を削除
最後に、「Morph > Spectral」をします。
これは、本来256段階でウェーブテーブルを表現できますが、先程波形を削除したため空きができました。その空きを使って波形と波形の間を補完するものです。
これをすることによって、WT POSを変化させた時の音の変化がなめらかになります。
波形の数が少ないほど違いがわかると思います。
波形3つでMorph有り無しを比較してみました。
EnvelopeとLFOを使う
波形ができたらEnvelopeやLFOで変化を加えていきます。
よく触るパラメータとしては
- Volume
- WT POS
- Warp (SyncやBend -など)
- Filter Cutoff
等が挙げられると思います。もちろんこれ以外のパラメータも好きに変化させて大丈夫です。
sukoベースの特徴としては
LFO RateをEnvelopeで徐々に下げることです。
LFOでは主にVolumeを変化させています。
これであの特徴的な音が作られていました。
LFOの変化が徐々に遅くなっていくのがわかると思います。
さいごに
sukoベース(命名Puru)の骨組みの作り方を、Serumの操作説明を交えながら解説してみました。
Envelopeで制御する項目と、エフェクタの解説があまりにも長くなりそうなのでここで終わらせていただきます、すみません。
ただし解説した部分を理解すれば、あとはノリと勢いでフィルターギュンギュン、WTやWarpをギュンギュン、エフェクターで音をかっこよくすればかっこいいベースが簡単にできるはずです。
今回は少しとっつきにくいと思ったWaveTable周りに焦点をあてて解説させて頂きましたということで・・・!
pixivFANBOXでの支援者にはSnow Whiteで使ったプリセットをそのまま置いておきます。
今回説明で省略した、Envelopeの制御項目や、エフェクタをどのように掛けているかという部分も見れるので是非!
pixivFANBOX [Serum Preset]BS Suko-