Sylenth1の使い方と音作りを初心者にもわかりやすく解説します。Sylenth1はそのシンプルな作りときれいな出音で、今でもなお愛されてるソフトシンセの一つであります。
Sylenth1の特徴
Sylenth1の特徴はその綺麗な出音が一番だと思います。他のシンセでは出せない美しく繊細な音は多くのコンポーザーを魅了しています。
他にも「動作の軽さ」「音作りのシンプルさ」「有名のためチュートリアルが多い」という点が挙げられます。
逆にデメリットとしては、メリットの反対の要素「出音が細い」という点が挙げられます。ハード系の音作りには他のシンセを採用したほうが良いパターンが多いかもしれません。
特徴
・綺麗な出音
・動作の軽さ
・音作りのシンプルさ
・有名故、ネット上のチュートリアルの多さ
・AとBで別々の音を組み合わせられる
デメリット
・出音が細い
・複雑な音作りができない
Sylenth1の音の道筋
Sylenth1の音の道筋は画像のとおりです。「①オシレーター(2つ)→②フィルター→③エフェクト」という順番で音が通ります。
音の道筋を把握できると、シンセサイザー全体の構造も見えやすくなるので、把握しておくことをオススメします。
オシレーターでは音が発生し、次にフィルターで音を変化させ、最後にエフェクタで音を加工します。四角で囲っていない部分は直接音は通過せず、パラメーターを操作する部分(モジュレーション等)に該当します。
Sylenth1のオシレーター
オシレーターはそのシンセのキモになります。重要な部分をピックアップして説明します。
- PITCH:ピッチに関する項目です。あまり触らないかもしれません。
- WAVE:波形を選択します。7種類と1つのノイズが用意されています。
- VOICES:発音数です。0だと音が出ないので注意しましょう。数を増やすと音の密度は増しますが、ぼやけた音になりがちです。
- RETRIG:リトリガーといって波形の位相を同じにするか否かです。デチューンの音に大きく関わります。
- DETUNE:デチューンです。③のボイスを2以上にした後、にノブを回すとトランスでよく聞く音になります。
Sylenth1のフィルター
- CUTOFF:フィルターの周波数を決めます
- RESONANCE:レゾナンス(共鳴量)を調整します。みょんみょんと特徴的な音がするようになります。
- DRIVE:わずかに歪みを付与し、暖かく厚みのある音になります。
- FILTER TYPE:フィルターの種類を選択します。
- フィルターを鋭さを設定します。24dBのほうがより鋭くフィルタリングします。
- フィルターに入る音を選択します。Aならば「Aだけ、AB両方、なし」を選択できます。
フィルターコントロール
AとBふたつのフィルターを同時に操作できます。
Sylenth1のモジュレーション
- アンプエンベロープ:音量の減衰を設定します
- エンベロープorLFOで変化させる先を選択します。左のつまみで変化させる両を調整します。
- 変化のキーとなる要素をSOURCEで選択します。ベロシティーやモジュレーションホイールなどが選択できます。SOURCEの下の2項目は②とおなじです。
Sylenth1の中央パネル
- プリセットを選択します。
- メニューです。別のプリセットバンクの呼び出しや保存、スキンの変更ができます。
- エフェクターの設定です。
Sylenth1のポルタメント
- レガートがONになります。
- ポルタメントの速度を調節します
- N(Normal)→キーが重なったときにポルタメントになる
S(Slide)→キーを離しても常にポルタメントになる
さいごに
Stlenth1の基本的な使い方を紹介しました。具体的な音作りに関しては今後触れていければと思っています。もしこんな音が作りたいというものがありましたら是非コメントしてください。