自分の曲をコンピレーションの主催に提出したり、マスタリングエンジニアに提出することがあると思います。その際に気をつけると役立つ3つの簡単なTipsを紹介します。非常に簡単なTipsですが案外毎回きちんとできてる人は多くないかも?
高音質でエクスポート
CD音質は44.1kHz/16bitと決められていますが、マスタリング前にCD音質に下げる必要はありません。
またビットレートを下げる際にディザーを使うのも避けたほうが良いです。
ディザーは小さなノイズを掛けることによって、ビットレートを下げた際の劣化を和らげるものです。
小さなノイズですが、マスタリング作業で大きくなったりマスタリング後にさらにもう一度かける為、ディザーをマスタリング前にかけるのが避けたほうが良いでしょう。
非常に小さい差かもしれませんが、2mix段階でのクリッピングやマスタリングでのエフェクタのかかり具合が高音質にするほど良くなります。
Abletonに関して言えばマニュアルに書いてある通り、ビットレートは32bitで書き出すのが良いかと思います。
ディザーは、オーディオファイルに対し一回以上適用するべきではありません。レンダリングされたファイルにさらに処理を行う予定の場合、この段階でのディザーの必要性を回避するため、32 ビットにレンダリングするのが最善です。
Ableton Live User Manualより
音源をチェック
何度も書き出したりしているとついつい疎かになってしまいますよね。
最低限曲の最初と最後だけでも最終チェックしましょう。
曲の始まりがおかしくないか?曲の終わりがプツリと切れていないか?
この10秒もあればやれるチェックを行うだけで、「発見した主催が作曲者に連絡→再び書き出す→アップロード→主催がダウンロード」という手間が省けます。
ファイル名をつける
自分だけで管理するならば良いですが、他人に提出するならばわかりやすいファイル名はつけておくのが得策でしょう。
リネームの手間が省ける上、管理しやすくなります。
ファイル名をしっかりつけている人は
- 自分の名前
- 曲名
- BPM
- サンプルレート
- ビットレート
- 曲順(決まっていれば)
などいろんな情報を付与してくれています。
全ていれる必要はありませんが(もちろんあって損はないです)、最低限自分の名前と曲名だけでもファイル名に入れていると管理する人はやりやすいかと思います。
さいごに
非常に簡単ですがたまーにチェックを怠るとめんどうな手間が増えてしまいます。ちょっとの手間でみんながハッピーですね。
私もたまにチェックして「あっやべ!」ってなります。
ファイル名やビットレートは、提出先によっては指定されていることもあるのでそれに合わせるように注意しましょう。