皆さんヘッドフォンは何を使っていますか?どのヘッドフォンもそれぞれ特徴があり、購入の際に皆さん悩んだかと思います。フラットがいいの?開放型?密閉型?高いほうが良いの?低音が聞こえるのがいいの?高音がきれいなのがいいの?と疑問は尽きないと思います。そこでDTM用のモニターヘッドフォンに関して私の考えを話していこうと思います。
(なおリスニング用ヘッドフォンについては購入者の好み(音やデザイン)だけで選んで良いと思います。)
音質よりも大切なこと
値段の高いヘッドフォンは勿論デザインが良く、音質も良く優れています。ただしDTMをするにあたって最も重要な部分はそこではありません。音の問題点を発見しやすいことが重要ではないかと私は考えています。
迫力の無い低音・耳に痛い高音・大きすぎるボーカル・邪魔なノイズ…そういった2mixの音の問題を発見できなければリスナーに良いサウンドを届けることができません。
またもう一つ、装着感も重要です。長時間使用していると疲れる、耳が痛くなるという経験をした事がある人もいると思います。ヘッドフォンショップや大型家電量販店に試着しにいくことを強くオススメしておきます。
とりあえず最初の1本
問題点がどうこう言う話の前に、そもそもヘッドフォンなんて持ってないという人もいるかと思います。そういう人は、とりあえず安物でも良いのでネットで評判のモニターヘッドフォンを使ってみてください。(お金を出せるなら高いものを買うに越したことはありません)
まずは大半の方が使用するリスニングヘッドフォンと、モニターヘッドフォンとの特徴の違いを確認しましょう。なおこの2種類の分け方の定義はなく、あくまでそういう特徴があるヘッドフォンをそう呼ぶ傾向にあるということです。
■モニターヘッドフォン
- 音に味付けが少ない
- 音の変化がわかりやすい
- ノイズが聞き取りやすい
- 耐久性が高く、修理部品も入手しやすい
- スタジオでの使用を意図した設計
■リスニングヘッドフォン
- 音に味付けがある
- 音の変化が曖昧になる場合がある
- 一般的な使用を意図したデザイン
リスニングヘッドフォンはリスニング向けに”良い音”に調整されているものが多く、原音を聞きたい音楽製作ではオススメできません。原音をしっかりモニタリングできるようなヘッドフォンが音楽製作には向いていると言えるでしょう。
というわけでオススメのヘッドフォンは・・・
ネットで適当に調べてくれ!!!!!
や、さぼったわけではなく細かいレビューを書いて紹介してくれているサイトが沢山あるのでそちらを参考して頂いたほうが良いかと思います。ただし私から一言だけ・・・「DTMするならSONYのCDR900STはオススメせえへんで…」
その理由などは後の項で説明します。
SONY 密閉型スタジオモニターヘッドホン MDR-CD900ST
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自分の曲を聞いてみる
自分の持っているオーディオプレイヤーで試聴できるヘッドフォンコーナーがあったら是非試して下さい。「うわ、自分の曲のミックスダサすぎ・・・」ということが顕著にわかったヘッドフォンがあれば購入を検討してみて下さい。自分のモニター環境で把握できない音がわかるヘッドフォンと言い換えればそそられませんか?
特性の異なるヘッドフォン
上の項で900STがオススメできないと言いました。しかし、900STが良くないモニターヘッドフォンというわけではありません。900STは様々なwebサイトで紹介されている通り、音の分離が良く、音がフラットで、様々なスタジオで使用されている実績があり、修理パーツも潤沢にあったりと良い部分が沢山あります。
しかしなぜオススメしないかというと、低音のモニタリングがし辛いということです。
DTMをする人は低音がしっかり鳴るジャンルを作る人が多いと思います(偏見ならすみません)。そういった曲で低音を正確にモニタリングできないと曲全体の品質に影響してくるので今回オススメしませんでした。
しかし900STの中域~高域には素晴らしいものがあります。そういった場合、低音のモニタリングに優れたヘッドフォンと併用することでさまざまな音をモニタリングすることが可能になるでしょう。
ここでは900STを例に挙げて説明しましたが、自分のモニターヘッドフォンと違う傾向のヘッドフォンを用意するといい結果が得られるでしょう。
さいごに
これがオススメのヘッドフォン!という内容ではなく、ヘッドフォンを選ぶ時の考え方について書いてみました。
是非この考え方を踏まえた上でヘッドフォンショップへ行って実際に装着・試聴してみて下さい。
この記事を書いている途中に少し調べていたのですがこのサイトのレビューが面白いと思いましたので載せておきます。