Native Instrumentsが無料配布しているTRK-01 PLAYが凄い

  • 2018.12.17
  • DTM
Native Instrumentsが無料配布しているTRK-01 PLAYが凄い

2018/12/17現在Native Instrumentsが「TRK-01 PLAY」を無料配布しています。このプラグインはそもそもKomplete12から新しく登場した新しいプラグインで、それがフリーで配布とは本当に嬉しいですね。いざ使ってみると非常に使いやすくて今後も積極的に使っていけそうな性能をしていたので今回はこのTRK-01 PLAYを紹介していきたいと思います。

TRK-01 KICK

まず紹介するのがキック専用音源のTRK-01 KICKです。

2つのレイヤー・2つのENV・モジュレーション・エフェクトで主に構築されています。

本当にキックのために作られたんだなと思うところが多々あり、用途をキックに絞ることによって非常にシンプルかつ効果的なサウンドメイクができる作りになっています。

レイヤー

レイヤーはSAMPLE・SYNTH・RUMBLE・NOISEの4種類から1つ選択できます。

SAMPLEはその名の通りサンプルを読み込んでそれを再生します。もちろんキックでない音でも使えます。AUTOという項目をONにしているとピッチや再生開始場所を自動で設定してくれるようです。STARTとENDも細かくはないですが自由に設定できます。ここも地味に優れていてサンプラーでよくあるプチッというノイズが発生しないようになっています。細かい部分に気を使わないように設計されていて凄いです。

SYNTHはシンプルな波形から音を作っていくレイヤーです。基本はSine Waveですがここもキックが作りやすいようにパラメーターが作られていて非常に操作しやすいです。ピッチや波形選択は普通ですが、AMOUNTやDURATIONはぱっと見わからなかったですが、触ってみるとアタックを作るピッチ量とその長さなんだなとわかりました。他も弄ればすぐわかるような簡潔なパラメーターになっています。

RUMBLEとNOISEは波形がノイズっぽいものに変わっているだけで上記のSYNTHと似たような構造です。操作が簡単なので使い分けもしやすいでしょう。

このレイヤーを2つ重ねることができ、様々な音色のキックを作ることができます。

ENV、LFO

ENVはキック作りではあまり使わないSustainとReleaseが排除されてAttackとDecayのみになっています。

基本的にはそのレイヤーのAMP ENVなのですが、これを画面上部のレイヤー部分のつまみにもアサインすることができます。フィルターや歪みで変化をつけたりすることも可能ということです。

LFOも同様に画面上部のレイヤー部分のつまみにアサインできます。特徴としてはLFOに加えてNOISEの波形も用意されていて、これを用いてランダムに変化させるようなこともできます。

ここも細かい設定はできないですが、シンプルに使いやすくなっているという印象です。

EFFECTS

3つ使うことができます。歪みorフィルター、EQ、COMPの3種類です。

歪みorフィルターはINSERTというカテゴリーの中でひとつだけ選んで使用できます。こちらもつまみの数が少なくてシンプルな作りになっています。

EQは3バンドですが周波数やQも触ることができて、TKR-01のエフェクタとしては細かい作りになっています。

COMPはOUTPUTというカテゴリに含まれていて、その中でONにすると使用できます。

 

TRK-01 KICKのまとめ

キックに特化したシンプルでパワフルなキックシンセです。

とにかく使いやすいので特に音作り初心者の方にオススメできます。

これ1本でも良いですがいろいろな音を出せるので、サンプルメインでキックを作って足りない部分をこのシンセで補うという使い方も良さそうです。

ただドラムサンプラーとしてこれを使う時は注意が必要です。再生音が結構変わってしまうので基本的にはサンプラーではなく、音作りするシンセとして使うことをオススメします。

 

TRK-01 BASS

次に紹介するのがベース専用音源のTRK-01 BASSです。

上記のTRK-01 KICKと似たような作りになっていて操作はシンプルですがパワフルな音を簡単に出すことができます。

オシレーターは1つで、モジュレーション(?)1つ、フィルター1つ、ENV2つ、LFO1つという構成です。

オシレーター

CLASSIC、SUPER、WEST、FM、MODERNの5種類から1つ選択できます。

シンプルな使いやすい波形から今風のギラギラした倍音のある波形を簡単に選択できます。オシレーター部分のつまみで波形もうねうね動かせるのでシンプルですが様々な音がだせます。

MODIFIER

RING MOD、FREQ SHIFTER、SINE SHAPER、SAMPLE&HOLDの中から一つ使うことができます。

ちょっと地味なラインナップではありますが、ここにあるということはLFO等で揺らせということでしょう。

オシレーターも含めて幅広い音作りができそうです。

ENV、LFO

ここの作りはほぼTRK-01 KICKと同じのようなので割愛します。

EFFECTS

INSERT部分がTRK-01 KICKと大きく異なります。

DISTORTION、UNISON、FLANGER、PHASERの4つから1つ選択できるようになっています。

種類は変わりましたが作りはやっぱりシンプルそのもので弄れるパラメーターは少ないです。

その分音は癖が少なく使いやすいものになっている印象です。

TRK-01 BASSのまとめ

TRK-01 KICKほどではないがこちらもシンプルでパワフルなサウンドをすぐ作ることができるイメージです。

波形はイメージよりもたくさんあって音のバリエーションはあります。

音作りの自由度は決して高くはありませんが、とりあえず何かシンセベースが欲しいという時はこれを使う選択は十分アリだと思います。

Growl等のベースミュージック系の音も一応作ることができますが、そういう音はやはり別のシンセで作ったほうが良さそうです。

過去にキックの作り方の記事も書きましたが、これをぎゅっと圧縮したようなシンセですね。

キックドラムの作り方

 

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