リードにはいろいろな音がありますが、今回はLFOを使って少し濁らしたリード音の作り方を紹介します。トランスやハードコアではよく聞く音かと思います。それでは早速いってみましょう。
こちらの1:17からのメロディの音を参考にしました。
そして下が今回作成した音です。
外部プラグインを使わずに、Serumのみで作成しました。(後半は別のスパソ音と重ねています)
今回はシンプルな「Saw」波形1本です。
スクエアっぽくしても良いですし、静かな曲ではSine波にしても良いです。
ノイズオシレータで「White Noise」も出しています。
White Noiseをレイヤーすることで高音域のノビがよくなります。様々な音で使われる手法ですので、リード音に限らず活用してください。
LFOの波形は「Sine」です。Triangleでも構いません。
Rateは非常に速く設定しています。画像では76.2Hzです。Rateの値で音色が変わってきますので、ここで好みの音色に調整しましょう。
上で設定したLFOにパラメーターをアサインします。
SOURCE:LFO1
DESTINATION:Mast.Tun
を設定してマスターチューン(ピッチ)をLFOで揺らすように設定します。
AMOUNTは1で十分です。
OUTPUTでピッチを揺らす量を微調整してください。
非常に短いDecayでピッチを変更します。
そうすることで音にアタック感を付与できます。
他にアタック感を出す方法は、短いDecayのノイズをレイヤーしたり歪ませたりとあります。
リード音なので「MONO」にチェックをいれています。
ポルタメントもお好みでどうぞ。
●DISTORTION:軽くTubeで歪ませて音圧を出しました。
●DELAY:ピンポンディレイをお好みで。
●EQ:中域と広域をブーストしています。
●REVERB:Hallをたくさんかけています。
ここまでで完成です!
オクターブを重ねている特に変哲のないスパソです。
シンプルですが印象的なリード音の作り方を紹介しました。
参考にした曲はハードコアでしたが、トランスやEDMでも非常に耳にする音ですね。
作り方は非常に簡単なのでいろんなシンセで比べるのも面白そうですね。
今日は台風がすごくて、鉄片が家の庭に落ちてきたり雨漏りしたり大変でした・・・。風の音が凄すぎて紛らわそうとテンションの高い曲を聞いていて気づいたら音をコピーして今回の記事ができました…という裏話でした。
今回作った音のプリセットをPixivFANBOXに置いておきます。