リバーブの使い方においてよく議論されるのが、トラックに直接インサートする方法と、センドバスを作成しそこにまとめる方法の2つです。片方が正解というわけではなく、それぞれメリットが異なります。今回はリバーブの使い方Insert vs Send/Returnということでまとめてみたいと思います。
1.専用のリターントラック(バストラック)を用意します。
2.1で作成したトラックにリバーブプラグインを挿入します。Dry音はすべてカットし、Wet音100%にしましょう。
3.原音からセンドトラックへ送る音量を設定します。ここでリバーブ量を調整して完成です。
画像ではトラック1は原音の-3.0db、トラック2は原音の-10.0dbをセンドトラックに送っています。
言わずもがな、原音トラックに直接リバーブプラグインを挿入します。
リバーブプラグインパラメータのDry/Wetでリバーブ量を調整します。おおよそ10~50%の範囲で調整することが多いと思います。
主に1~4番目の理由から、普段つかうリバーブはセンドリターンを用いて使用する事をおすすめします。特にトラック数が多くなるほど恩恵は大きくなるでしょう。
5つ目の理由もかなり大きく、リバーブ音のみにエフェクトを掛けてミックスを整える方法や、ボリュームフェーダーを掛けてリバーブ音を調整する方法があります。それについては次の記事で取り上げたいと思います。
センドリターンのメリットがあれだけあればインサートなんていらないのでは・・・?と思うかもしれません。
まあその通りなんですよね。
ではどういう時に使うか。ある1つの楽器だけ唯一性を出したい時に使います。わざわざそのためにセンドトラックを作る必要は無いということです。
例えば…
といった状況が挙げられると思います。ちょっと別の事をしたいと思ったら適宜インサートでリバーブを使用して、ミキシングに幅を持たせましょう。
リバーブの使用法「インサート」と「センドリターン」について解説しました。それぞれのメリットを理解して使用することで効率の良いミキシングができるでしょう。
またこのセンドトラックを用いたTipsもあるので後日紹介していきます。
まだまだリバーブネタが続きそうです。ではでは!