Ozone8のMaster Assistantは度々ぷるれこでも取り上げていますが、今回は恐ろしい技を発見してしまったので皆さんに紹介します。まさに悪魔の発想。
Master Assistantは便利な機能ですが、あくまでもマスタリング。あくまでもアシスタントなのです。
つまりどんなにバランスの悪いミックスでさえ2db以上の補整はほぼほぼ行われません。
これを善と取るか悪と取るか。もしこれを善と捉える方はここで引き返すべきです。善という考えは間違っていません。マスタリングとはそうあるべきであると私も思いますし、極端な調整はリスクを伴います。
しかしそれでも、その壁を超えてでも音をかっこよくしたいという欲求が出ることもあります。そういう人には是非この先に進んでもらいたいと思います。
ミックスが悪い曲に対してMaster Assistantつかうと上の画像のような雑なEQになってしまうことがあります。音もこの程度で良いのか?と心配になります。
そこで私は思いつきました。
そう、Master Assistantされた音源に対して、更にもう一度Master Assistantを使うという事を。
つまりこういうこと。
ドドン!
ドドドン!!!!!!
もう終わるかと思ったか?
…この辺にしておいてやろう。
EQがほぼ真っ平らになりました。
正直、かなりバランスが取れたと感じました。無難な聞きやすいサウンドになったと思います。普通にこれ使える技になっちゃうのでは?と思ってしまいました。
逆を言えば尖った部分がなくなり丸くなってしまった、と言い換えることもできます。が、それはマスタリングの方向性の問題かと思います。元のミックスをどういう風に調整するかを考えてみては如何でしょうか。
ともあれ、思ってたよりも全然良い結果になりました。
サウンドデモをここに貼れれば良かったのですが「ミックスの悪い例で載せて良いですか」なんて口が裂けても言えないのでどうかご容赦ください…。
多重掛けをする場合はEQのみにした方が良いと思います。CompressorやDynamic EQ、Maximizerは多重掛けすると過剰に圧縮され音の劣化に繋がります。
また、これをやるとめちゃくちゃ重くなりました。1トラックしか作ってないのにCPU使用率100%超えます。恐ろしい。
最初ネタ半分で書き出したんですが、思ったより良い結果になってびっくりしています。
もしミキシングがやばい曲をどうしてもマスタリングしないといけないといった場面や、Master Assistant使ってみたらやたら補整がきついけど大丈夫かなと思った時、この裏技(?)を試してみては如何でしょうか。
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