サイドチェインと言えば4つ打ちでよくある「ンワーンワー」というような音を想像する人は多いと思います。代表的な使い方には間違いありませんがそれ以外にもたくさん使い方があります。使い方次第ではどんなジャンルでもミックスや音作りの幅を広げることができるはずです。そこで今回はサイドチェインの様々な使い方を紹介していきます。
●Deadmau5 – I Remember
サイドチェインを使ったProgressive Houseの代表的な曲です。フィルターハウスなんかも派手にかかってるものが多いですね。キックが鳴るタイミングでンワーンワーとなるサイドチェインの一番一般的な使い方です。
●Stonebank – Stronger
BPMが速い曲ハードコア系でもよく使われます。4つ打ち以外でもクラブミュージックは頻繁に使われています。
●Puru -Shizuku
サイドチェインコンプのリリースを極端に遅くして、私が試験的に作ってみたやつです。こんなサウンドになります。
ミキシングの段階でよくやる手法です。
上記2通りで例を挙げたみたいな「ンワー」という効果は必要ない場合でも、キックのヌケがよくなりミックスの迫力がぐんと上がります。
例としてこの前のミキシングコンテストで使った曲を例を紹介してみます。ベースとパッドにリリースを速くしたサイドチェインがかかっています。
単体ではサイドチェインが掛かっているか分かりにくいですが、比べてみると違いがわかるかと思います。
(あまり良い例ではないかもしれません。ロック等帯域を埋めやすいジャンルだとわかりやすいです。準備できなくてすみません。)
これはクラブミュージックだけでなくポップスやロックのミキシングにおいても非常に重要なTipsです。
サイドチェインをかけるパートはベースに限りません。パッドやリード、fx類、ブレイクビート、リバーブにも使って良いと思います。
是非活用してみて下さい。
●Sidechain OFF
●Sidechain ON
主にリードのリバーブに用いる事が多い手法です。
リバーブにサイドチェインを使い、トリガーを原音にします。
●通常のリード+リバーブ
●リード+サイドチェインリバーブ
サイドチェインコンプレッサーのよくある使い方を4つ紹介しました。クラブミュージックの音作りの際にサイドチェインを使う方は多いかと思いますが、ミキシングの細かいところでも是非使ってみて下さい。
Sidechainの設定方法は下記記事で解説しましたので参考にして下さい。
今回紹介した以外にもニッチな使い方もたくさんある万能なエフェクトです。何か面白い使い方を発見したら私にも教えて下さい。