先日こちらの記事で「ぷるれこミキシング選手権 第1回」としてミキシングした音源を募集しました。今回はその記事で応募頂いた音源の結果発表を行っていきます。頂いた音源と私視点のコメントをつけて全て聞いていきたいと思います。参加して頂いた方もそうでない方も、ミキシングの助けになればと思います。それでは早速始めていきましょう。
頂いた音源をそのまま載せております。wavのものはこちらでmp3に変換させて頂きました。
コメントはあくまで私視点のものなので間違ったコメントもあるかもしれません。ご留意ください。
音源タイトルについている番号はミックス作成者のみにわかる番号になっております。ご了承ください。
●私Puruのミックスです。参考に。
●03(SprightSさん)
決め手になったのは「音の傾向を少し変えながらもかっこよくまとめていた点」でした。全体的にドンシャリ傾向ではありますが、スネアの耳に刺さる高域をカットしているのでバランスがとれています。個人的にはベースとキックがローエンドに偏りすぎているイメージをうけたので、ミッドロー(150~550Hz付近)をもう少し濃くすれば良いと感じました。最後が切れているのは目を瞑っておきます。
最優秀賞として1000円分のAmazonギフトを贈呈します。おめでとうございます。
※最優秀賞だけお名前を出させて頂きました。 SprightSさんの楽曲はこちらから
●09
迫力がありながらも非常に綺麗にまとまっていました。参考音源の意図をよく汲み取ってくれた点もGoodです。全体的に高域寄りになっているので、低域とのバランスを気にすると更に良くなるかもしれません。
●05
ミックス自体はタイトにまとまっており好印象でした。コンプを強めに掛けたパートが多いのかと予想します。ただ必要のないアレンジが入ってしまった点がマイナスでした。ミキシングはあくまでもミキシングですのでアレンジは行わない方が良いです。
●07
無難にまとまっていると思います。ですので、もう少しアグレッシブにエフェクターを使っても良いと思います。参考音源で使われていた、fx1のロングリバーブがあれば更に良かったと思います。
●11
かなりアグレッシブで面白いミックスだと思いました。ベースのローミッドを強く歪ませて存在感を出しています。ただ潰しすぎて音像が乱れて、パーカッション類もアタック感がなくなってしまっています。もっと音圧重視の曲であればこれぐらい潰しても良いのかもしれません。
●12
Padにもかなり深くサイドチェインを使っているのが印象的でした。ロングリバーブが多めに掛かっていて他のミックスより空気感が出ています。が、個人的には少し掛け過ぎな気もします。
●16
トップエンドに関しては一番好みでした。耳ざわりな高域は抑えつつ、クリック感をうまく出していました。低域とキック、スネアのパワーが足りないと感じたので、EQで補強したり軽くコンプレッションやサチュレーションをかけると良くなりそうです。
●19
こちらも11番と似た傾向の非常にアグレッシブなミックスです。ベースの高域を強調して、全体も強めにマキシマイズされています。鳴りは非常に良いですが、アグレッシブな調整をやりすぎて高域が耳に痛い感じになってしまっています。
●20
スネアの低域の胴鳴りより、fx1のカーンと言う音に重きを置いた印象を受けました。ハットの音量が大きいので調整すると良いでしょう。他のバランスは良いのでコンプレッションなどで音に迫力を出す方に力を注いでみてはどうでしょうか。
●02
全体的に高域が足りずに籠もったミックスになっています。300~500Hzを整理して、高域を強調するとパキッっとしたサウンドになるかと思います。
●04
Panを振った上にステレオディレイがかかっていて定位が非常に不安定です。リバーブ量も多すぎるようです。無音地帯でサーというノイズが非常に目立つので、余裕があれば環境の方も整えてみては如何でしょう。
●06
後ろのほうがぼんやりしている印象を受けました。おそらく特殊なリバーブを掛けすぎているからだと予想します。ドラム類は前に出ていて良かったです。
●08
書き出しミスでしょうか・・・?提出前、最低限のチェックはやるようにしましょう!
●10
スネアの音が遠く感じました。またリバーブ量もかなり多いのでミックスがぼっとしています。
●13
お風呂場というより嵐の中にいるような・・・とにかくリバーブをかけすぎで空間がぐちゃぐちゃになってしまっています。
●14
ベースがかなり籠もっています。似たジャンルの曲をなにか参考に調整すると良いでしょう。わざとでしょうがかなりモノラル寄りの音になっていますが、ステレオ感を出したほうが良いかと思います。
●15
ハイハットとループを前面に出しています・・・が、あまりこのパートを出してしまうと耳に痛いのであまり前に出さないほうが良いでしょう。キックとベース、スネアを中心に構成してみてください。
●17
ベースにディストーションをかけて目立たせたい意図は良いですが、かけすぎて音が崩れてしまっています。他のパートとのバランスも悪くベースが突出して大きいです。まずはベースを見直してミックスし直すと良い結果を得られるでしょう。
●18
パッドとリバーブが大きくベースミュージックというよりアトモスフィックなジャンルなミックスで作者の意図と異なってしまいます。ハットが大きすぎるのでそこの調整から始めると良いでしょう。
改めて19名の方ご参加ありがとうございました!!
本当にいろんなミックスが聞けて面白い企画になったのではないかと思っています。聴き比べてこんなミックスもあるんだなといろんな視点で聞いてみると面白いかと思います。
次があるかはわかりませんが、やってほしい声が多ければやるかもしれません。それでは!